坂の途中の野菜屋さん
H.26.11.29 探索


稲田町の坂の上の野菜屋さんを探索した。
 
店自体は、長崎では普通の店だったのだが、わざわざ探索したのには理由がある。

実は、1990年に地元NBCテレビで「長崎坂 にんげん物語」という番組が放送された。



「日本昔話」でお馴染みの俳優の常田富士男さんが、坂の町の人々の暮らしを紹介しする45分間の番組であった。
放送当時のオイラは、まだ坂道の話なんか全く興味も無かったので恐らく見ていないのだが、
5年ほど前に「NBCアーカイブス」と銘打った企画によって、再放送されたのである。
丁度、てくてく見聞録で坂段に魅せられたころでもあり、「いつか読書する日」のロケ地と重なる撮影場所が多く保存版とした。

番組は、くねくねと長崎の坂段を迷うように登る常田富士男さんで始まるが…
  
まさか、その十数年後に「いつか読書する日」で田中裕子さんが同じ坂段を登るとは思わなかったろう。

そんな訳でオイラ達、一部の坂道マニアにはバイブルに等しい番組なのである。(^o^)
  
この番組の中で中心となったのが、坂の途中にある野菜屋さん。

当時、長崎の坂段で暮らす、付近の人たちの生活拠点であった。

番組を見た感じで、おそらく館内町の上の方かなあとは思っていた。
訪ねてみたいと思ってはいたのだが、もう放送から20年以上。
店主は、当時でも70歳のおばあちゃん。
しかも、あの地区ならば道路の改良工事がされて、かなり様相が変わっているはず…。
館内方面には、なかなかついでの用事も無く、馴染みも薄い。
そんな訳でずるずると二の足を踏んでいたのである。

しかし、ネットで地図読みしたら、未だ建物は残っているみたい。
これから先、更に風景は変わって行くだろう。
よし、今の内にと重い腰を上げたのである。


場所は館内市場から唐人屋敷跡を抜けた突き当たり。
ここです
左側(北側)は車道の新設工事により無くなっていたが、
坂段と店舗は撮影当時の面影をまだ残していた。
 
(西側(館内市場側)から望む)

残念ながら、店はもう何年も前に閉められており、おばあちゃんも既に亡くなられたそうである。
そうだったのか…(T_T)


気を取り直して久々に現場チェック。


猫の代わりに嫁に立ってもらいました。(^o^)
  



みんなが腰掛けていた店の前の門柱は何故か健在。
  


 
このおばあちゃんも今はどうしているのかなあ…

左側の建物はすっぽり消えていた。




撮影当時はまっすぐに坂段が登っていたそうであるが、現在は車道工事ですっかり様変わり。

なんたって24年だもんね。

ここから上の方も車道の改良工事が進んでいる。

付近に住む人達には長年の夢であったろう。
良かったなあ。
坂段の暮らしの苦労は坂段に暮らす人達にしか分からない。


オイラとしては、まだ面影が残っている内に現場を訪ねられてラッキーであった。



この場所は、唐人屋敷跡のすぐ上なので、そこの散策を兼ねて訪れるのも良いかもしれない。(^o^)
  

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