「格子戸の家」
H.21.03.14 探索

配達シーンの中の一つ。難問中の難問でした。(^o^)


まさしく難問とはこの事。
「パイナップル・ジュース階段」も難航したが、まだ道路形状が分かるだけこちらよりも難易度は低かった。
とにかくこの一方向からの数秒のカットなので情報量が圧倒的に少ないのである。

その少ない情報量の中から拾い上げた材料としては

・長崎では珍しい、上に瓦の乗った白塀。
・左手前の瓦の形状から塀(敷地)が外側に曲がっている。
・電線が横に走っているので左右方向にはフラット。
・電線の数からして、そう山の上では無さそう。
・先に屋根が写っているということは縦方向には落差がある。
・街灯の位置が低く見えるという事は、この家が前面道路よりも高いということ。
・その街灯の向きが前面道路に対して平行であるという事がどうも納得がいかない。(通常直角)
・左隣の家は植栽を綺麗に剪定している。
・背景となる微妙な距離の緑。

このくらいであった。

先ずは格子戸を探して歩いた。
しかし、格子戸だけを探してもあまりにとりとめが無さ過ぎるのである。
その内に、この様な低い高さの白い塀の家は長崎には案外と少ない事に気付いた。
ブロック塀の家は結構あるのだが、白塀に瓦が乗っているとなるとかなり珍しかったのである。
それと格子戸の組み合わせというと更に少ないはず。
次は、この二つの条件を満たす家を求めて探し回った。
ただし、長崎は狭いと言ってもやっぱり広い。
この「格子戸の家」探しでは得意の地図読みが使えないのである。(>_<)

途方に暮れかけていたところに緒方明監督から掲示板の方へ2回目の書き込みを戴いた。
21年2月14日。奇しくも丁度一ヶ月前、バレンタインデーであった。

お弁当屋さんを難なく見つけられたのは驚きました。
実はあのロケ場所は唯一「独立した場所」だったもので…。

と言うことは逆読みすると「格子戸の家」は今まで探索したロケ地のそばであるという事だ。
実は、このヒントが元で「パイナップル・ジュース階段」も見つけることが出来たのである。

これによって、探索範囲がかなり狭められた。

探索のポイントを「背景に見える緑」に切り替えて、もう一度探し回った。
最も配達シーンで使われた大浦地区、葬儀坂を持つ立山地区、山と言えば西山ダム付近、皆川氏が徘徊した高平町付近
三原地区川平、大手地区も検討したが、どこもピント来ない。

この距離感で住宅の正面同じ高さに深い緑…
そんな場所無いのである。
長崎の場合、谷間のようになっている土地では片側が住宅であれば対面側も同様に家が建っているのである。
参った。
もしかしてこの緑が最大の手掛かりなのか?

しかし、一体何処だ?
友人達も情報提供協力してくれるがそれでも皆目見当がつかない。
最後には、白塀も格子戸も背景の緑もセットなのではないかという笑えない冗談まで飛び出す始末。
はて…

悩み苦しみ、友人のミチレイさんと話をしていた時だった。
「あれって竹林だよねえ」の一言を聞いた。
竹林?
竹…急傾斜…
あっ、そう言えば高梨槐多の通勤橋のロケ現場の後ろは急傾斜工事中だった。
あの斜面ってもしかして竹林?

あの場所の探索の時には、ここが一番高い場所のロケ現場と思っていたから下方向の写真しか撮っていなかったが、
もしかしてこの上方向の竹林が背景?

で、地図サイトの航空写真をチェックしてみたら…
成り立つ。
成り立つではないか。(^o^)
この場所は狭い谷間のようになっていて住宅地から見れば正面は竹林だ(^o^)
こ、ここか…?
ロケ地としても通勤橋の近くなので監督のヒントも満たす。

よっしゃあ(^o^)

という訳で満を持して現場へ出掛けた。
(ここまで読んでくれた人ありがとうございます) m(_ _)m


さあ、目指すバス停に降り立った。
 
おおっ竹林ではないか!
あれを背景として撮影していると読んだ。
 
要するに、目指す「格子戸の家」は、この道路沿いの右側に存在するはずなのだ。

はずなのだが…
 あれれれれ…

無いじゃん。(>_<) 
白塀が見当たらないのだ(T_T)

 この竹林を正面に見ていたのではなかったのか?

もし、ここじゃなかったら完全にお手上げだ。(>_<)

途方に暮れかけたその時だった。

  おや…?

嫁が白塀を発見!!(^o^)
 でかした嫁 (^o^)

恐る恐る覗き込むと…
 夢にまで見た格子戸がある(^o^)

なんと、車道沿いではなくて二軒目だったのだ。
オイラは目の前に写る屋根は高低差から考えて道路を隔てたものと思いこんでしまっていたのだが、坂段の勾配が思ったよりも激しかったのだな。
しかし、この場所って、例えこの前面のバス道路を毎日通勤してたとしても気付かないよなあ…(^_^;)

 なるほど、街灯はこんな感じで立っていたのか…。

 夢なら醒めないように壊さないように、そうっと近づいて行く。

 そうか、瓦は直角に曲がっていたのか…。

一つ一つ愛おしむように確認していくオイラ。(^o^)

石臼も実在。(^o^) 

ここに間違いない。

ついに「格子戸の家」確定(^o^)

でも…。
でもね…。
やっぱ欲しいじゃん。
映画と同じアングル…(^_^;)

ここまで苦労したんだもん、中から撮りたいよね…(^_^;)

で、ちょっと悩んだけど…。そうです、やりましたよ。

ピンポーン (^o^)

やっぱり押してしまいました、いちろう隊長(^o^)

運良く、家の人は在宅。ラッキー(^o^)
やっぱり撮影場所はここ。
事情説明したら快く庭からの撮影を許していただいた。(^_^)v

さあ、お待たせしました。
ついに、ついに見つけました「格子戸の家」
映画と同アングルで御覧くださいませませ〜(^_^)v


お待たせしました
格子戸の家

本編 05分29秒

いやあ、もうこれは無理かと思った。
良く探したと我ながら思う。
このシーン、繰り返し何回見たことか…。

このシーンに限らず、おそらく、一般人で一番多い回数、この映画を見ている男だと思う。
かなりの達成感がある。

しかし、あらためて検証してみると、オイラの推理もまだ甘いところがあったなあ…。
あの街灯は車道タイプではなくて、坂段タイプのやつだったんだ。
ということは道路沿いではないと言うことは推理できたはずだった。
そして、背景の竹林を基本に探索すべきだったのを格子戸に拘りすぎてしまって結果的に遠回りをしてしまった。

まあ、しかし、そんなことも現場を見つけたから理屈がついただけのことなのかもしれない。
いずれにせよ、これはオイラ的には胸を張って自慢させて貰おうと思う。

それにしても、緒方監督。全てのロケシーン、何らかのヒントを残しておいてくれていた。
本来の作品の鑑賞の仕方からは外れるのだろうが、こういう楽しみ方もこの映画の楽しみ方の一つかもしれない。

丁度半年間、嫁と二人で存分に楽しんだ。(^o^)
緒方監督ありがとうございましたm(_ _)m

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