ホームレスのおっちゃんありがとう(^-^)!

ご主人様が初めて街角で歌ったときのことを話そう。
平成10年の10月の事だった。
ごくごく普通の昼休み。
何を思ったか、突如としてご主人様はおいらを連れて会社から少し離れた公園に出かけたのさ。
寒いけど良く晴れた日だった。
公園の中央では、居眠りをしてる人、弁当を食べている人、ひなたぼっこをしている人…、数人がそれぞれにくつろいでいた。
ご主人様は、恥ずかしげに、そこから少し離れたベンチに腰掛けておいらを取り出したんだ。
当時はまだストリートミュージシャンは珍しく、まさか、真っ昼間の公園で歌い出すやつなんていないと思っていたのかなあ、みんな「こいつ、何をやりだすんだ?」ってな感じで迷惑そうに遠巻きに見ていた。
ご主人様もなかなか度胸が決まらないのか、チューニングが長い。
どうするのかなあと思っていたら、ホームレスのおっちゃんが二人近づいてきて、ご主人様の目の前にあぐらをかいて座ったんだ。
「兄ちゃん、歌うとね?聞かせてくれんね」
ご主人様とたぶん年は同じくらいなんだろうけどね。ま、40過ぎて公園で歌う奴がいるなんて誰も思わないよねえ。(^_^;)
それでご主人様も度胸を決めて歌い出したんだ。
すごく緊張していたなあ、あのとき。
ご主人様の指の震えが伝わってきたよ。
それでも一生懸命歌ってた。
一曲目の吉田拓郎の「贈り物」が終わったとき汗がどっと噴き出してた。
ホームレスのおっちゃんが拍手してくれてちょっと落ち着いたみたい。
二曲目は岡林信康の「今日を越えて」だった。
おいらのカッティングが見せどころさ。(^0^)
緊張しながらも何とか歌い終えて、
最後にブルーハーツの「青空」
当時のご主人様の得意の歌だね。
上手く決まったと思うよ。
遠くのブランコにのってた女子高生もこっちを振り向いてた。
ホームレスのおっちゃんのひとりが「上手か〜、上手か〜」と誉めてくれた。
あの前歯の全く無い笑顔が印象的だったなあ。

その日を境に御主人様の「街角歌い人」生活が始まったんだ。
場所は、長崎の観光名所の眼鏡橋のたもと。(^0^)
そこでの話はまた次回ね。

ともあれ、あの時のホームレスのおっちゃんありがとう(^-^)!
今、ご主人様と毎日のように「街角」出来るのはおっちゃんたちのおかげです。
 

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